【Tableau】よく使うTips紹介

2枚の紙にグラフが書かれている みなさん、こんにちは。ソニー・ミュージックエンタテインメントのふくろうです。

私たちの部署では、BIツールとしてTableauを使用してさまざまなデータの可視化を行っています。

Tableauは、作りたいグラフや表を直観的な操作で作成することができる便利なツールですが、かゆい所に手が届かないように感じる場面もあります。

今回はそのような場面の一例として、「ディメンションごとの内訳のラベルと、全体の合計値のラベルを同時に表示させることができない」場面と、「画像URLを使って画像を表示させたい」場面への解決策についてご紹介します。

Tableauを使用されている方にご参考いただければと思います。

①棒グラフで内訳と合計のラベルを同時に表示する

普通にやるとどうなるか

下図のcsvファイルをデータソースとして、ある楽曲のDSPごとの再生数を可視化していきます。

※音楽業界では、Apple Music,、Spotify、LINE MUSICなどの音楽配信サービスをDSP(Digital Service Provider)と呼ぶことが多いです。

楽曲のDSP別再生数をまとめた表

楽曲を行、再生数を列に入れ、再生数をラベルに入れると下図のように、棒グラフの右に合計再生数のラベルが表示されます。

Tableauの画面

さらにDSPを色に加えると、各DSPごとの再生数がラベルとして表示されますが、合計の再生数が表示されなくなってしまいます。

内訳も示したいが全体の数字も示したいというときに、これでは不便です。

Tableauの画面

対処法

では、どうしたら内訳と全体の数字のラベルを同時に表示できるでしょうか。

左側の「アナリティクス」タブにある「リファレンスライン」を活用し、セルに追加します。

Tableauの画面

リファレンスラインの編集画面が表示されるので、値を「合計」、ラベルを「値」にし、書式設定で行を「なし」にすると、下図の状態になります。

棒グラフの右下に合計のラベルが表示されましたね。

最後に、ラベルの位置が気になるので調整します。

合計値のラベルを右クリックして、書式設定画面でラベルの位置を調整します。

Tableauの画面

そうすると、下図のようになり完成です。

Tableauの画面

このように、リファレンスラインを用いることでディメンションごとの内訳と合計の再生数を同時に確認できるようになりました。

その他にも、リファレンスラインを用いることで自分がイメージする可視化が可能になることがあるので、ぜひ試してみてください。

②画像URLから列ごとに画像を表示する

Tableauではグラフや表をさまざまにカスタマイズして作成することができますが、それを用いてプレゼンテーション用の資料を作成する際などには、画像を用いてより視覚的にわかりやすくすることが用いられる場合もあるでしょう。

たとえばこちらの記事を参考にして、YouTube Data APIを使ってあるYouTubeチャンネル(ここでは架空のチャンネルとします)の動画別の再生数データを取得し、棒グラフで再生数が多い順に可視化するとします。

動画別の再生数データのグラフ

上図でも十分わかりやすいかもしれませんが、動画タイトルの文字だけではなく、サムネイルも併せて表示することができれば、よりわかりやすくなりますね。

YouTube Data APIを使うと、下図のように動画の基本情報と共に、サムネイルのURLも取得することができます。

YouTube Data APIで取得した動画の視聴データ

では、これを使って、タイトルの横にサムネイルの画像もTableau上で表示しましょう。

やり方は非常に簡単です。

サムネイルに相当するテーブルを右クリックして、「イメージの役割」で「URL」を選択します。

Tableauの画面

この状態で、該当テーブルをタイトルの横に持っていくと、無事画像が表示されました。

動画別の再生数データのグラフ(サムネイル付き)

行数が多いと読み込みに時間がかかる場合があるので、その場合はフィルターを利用して必要な行を絞り込むとよいでしょう。

今回は、利用頻度が高いTableauのTipsを2つご紹介しました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。