みなさまこんにちは。いっくんと申します。
私は基幹システムを管理する情報システム部門に所属しており、普段は業務アプリケーションの開発やアーキテクト周りのサポートを中心に日々業務に携わっています。
私たちの部門は、社員の他に多くのビジネスパートナーのエンジニアのみなさんが活躍している職場です。今回は、部門の取り組みの中から、社内勉強会『esprit(エスプリ)』について紹介したいと思います。
『esprit』爆誕!
勉強会なのになんで名前が付いているの? と思われたでしょうか。
当社では、プロジェクトや業務アプリケーション、果てはツールに至るまで、さまざまな名称・愛称を付け、親しみを持って業務に当たっています!
この辺りは、ソニーミュージックグループならではの特色かもしれないですね。
さて、今回取り上げる社内勉強会『esprit』ですが、「メンバーのIT知識や当社アプリケーション環境への理解度の向上」を主目的として、2022年6月に始動しました。比較的新しいプロジェクトです。
『esprit』とはフランス語で「精神」「能力」「機知」等を指す言葉です。
基幹=エンタプライズシステム(ES)のITの基礎、原理原則(principle)を学ぶ場にしようという思いから、es pr it = espritと名付けられました。ちょっと強引なのは否めませんが、大体こんな風にして愛称が決まったりするものです。
ソニーミュージックグループの業務アプリケーションは、今まさに変革期の真っ只中にあります。
脱オンプレミス、クラウドシフト、SaaSの積極活用、リモートワーク対応など、この数年で業務アプリケーションを取り巻く環境は大きく変化しました。
多くの案件を縦割り・分業でこなす中「今のアプリケーションはどんな環境で動いているの?」「隣のチームはどんな技術を活用しているの?」といった日々の疑問や、日進月歩で進化を続ける新技術を体系的に学習したりする場が不足していることへの危惧から、各自の引き出しや業務に生かせるヒントを得る場として、『esprit』の活動が始まりました。
どうやって運営しているの?
現在のところ『esprit』は以下のように運営されています。
開催頻度:月2回程度
開催時間:30〜60分程度
開催形式:オンライン(Teams)
※録画してConfluenceにて共有(アンケート結果の掲載もあり、講師の励みにもなっています!)
開催テーマ:SME業務/環境、IT知識/スキル
※事務局による選定、有志による持ち込み
参加メンバー:当社メンバー&ビジネスパートナースタッフ
事務局メンバーを中心にテーマ、講師の選定を行い、固定の時間枠で開催しています。最初のうちはテーマのストックもたくさんあったのですが、時が経つにつれ、月2回のペースを維持するのが思った以上に大変だと気付きました。テーマを考えるのもそうですが、講師の調整や講師自身の準備にも時間が取られます。普段の業務と並行しての活動になるため、講師の負担はやはり大きいですね。最近では、遅くとも開催1ヶ月以上前には準備を始めてもらうようにしています。若手を講師役に据えることで、講師役の若手自身の理解や成長にも繋がり、通常業務への相乗効果も生まれています。
また、自社だけでは限界もありますので、普段からお付き合いのあるビジネスパートナーの方々の協力を得て、パネルディスカッションをやったり、ハンズオンをしたり、様々な企画でアクセントを付けています。
具体的なコンテンツを一部ご紹介!
2022年6月の始動後からこれまでに、9回の勉強会+スピンオフ企画としてハンズオンセッション6回が開催されました。途中からは『esprit』の活動を知った他部署のメンバーも参加するようになり、現在では約100名のメンバーが勉強会に参加しています。
では、実際にどんなことをやったのか。いくつか具体的なコンテンツをご紹介します。
SMEのネットワーク構成
入社2年目の若手社員が講師を務めました。
データセンター、本社ビルやZeppなどの拠点、SDN(ソフトウェアデファインドネットワーク)を組み合わせたハイブリッドなネットワーク構成を、若手社員が楽しそうに解説している姿が印象的でしたね。
正規表現
こちらは、私いっくんが担当させて頂きました。
座学+実践という形式で、途中でいくつかの問題を挟みつつ、実習を交えながら正規表現に触れてもらいました。Teamsのアクション機能を利用して、なるべく双方向でコミュニケーションが取れるように工夫しました。
DXアプローチ:デザイン思考
普段お付き合いのあるビジネスパートナーの方をゲスト講師としてお招きして開催しました。
プロジェクトの生々しいお話に皆さん興味津々で、好評につき続編も開催されるほどでした。
Slidoを使ったインタラクティブなやり取りを交えていたのも良かったですね。
まとめ
勉強会を開催するまで、そして今後もいろんな苦労があると思いますが、率直に「やってみて良かった」と感じています。参加者からもポジティブなフィードバックをもらえるので、励みになりますね。
これまで勉強会を開催してきた経験から言いますと、講師から一方的に説明するよりも、インタラクティブなやり取りがあったり、手を動かしたりする方が盛り上がっている印象です。実際、参加者へのアンケート結果からも、おおむね上記のような傾向が出ています。ただ聞くだけよりは、何か動きがある方が身も入りやすいのではないでしょうか。
新しい取り組みやチャレンジに対してポジティブな社風・職場環境ですので、フィードバックを踏まえて今後も楽しく有意義な企画に繋げていきたいと思います。
また次の記事でお会いしましょう。それではまた!